書評

「武器としての決断思考」書評・感想。ワクチンを打つべきか?もディベート思考で決められる

「正解」はない。だから、自分で答えを出す方法を学ぶ。
(武器としての決断思考(星海社新書)より引用)

この本を一言でまとめるならば、

「正解の生き方とは何か?という問いに誰も答えられなくなった今、自分にとっての”暫定的な最善解”を導けるようになるべきだ。そのための武器として有効なのがディベート思考である」

だ。

ディベートとは何か?
どんなルールなのか?
なぜ役に立つのか?

といった話は全て本に書いてあるので
買っていただけば良いとして、
この記事では、
本の中であまり語られていなかった点について僕個人の主張を書いていこうと思う。

僕があらゆるジャンルを横断して本を読んでいる理由

僕は東北大学在学中に起業してから、
起業前とは比較にならないほど本を読むようになった。

それも、あらゆるジャンルの本を、だ。

経済学、金融学、統計学、生物学、法学、栄養学、神経科学、宗教学、哲学、行動経済学、心理学、地政学、人類学、歴史学、など。

浅学中の浅学ではあるが、物理学や化学、医学に関する書籍も読んでいる。

長い付き合いのある友人からは稀に「そんなに色んなジャンルの勉強して、いったい何を目指してるの??」と聞かれるので、「神様だよ」と答えていたがそれは90%冗談。

真の理由は、「自分の頭で最善解を導き出すため」である。

とはいえその答えじゃ具体性に欠けると思うので、1つタイムリーな話をしていく。

新型コロナのワクチンを打つべきか?

僕はいま20代だが、
コロナに感染した20代の死亡率はほぼ0%である。

すると当然、
「今すぐワクチンを打つべきなんだろうか?」
という問題が生じる。

この問題は、
「20代は今すぐにワクチンを打つべきか?打たないべきか?」
という議題を立て、
打つことによるメリットデメリット、
打たないことによるメリットデメリットを
ぜーんぶ出して、
それらをじっくり比較検討すれば最善解を導けるわけだ。

導けるわけだが、、、、、、

十分な前提知識を持っていないと、メリットにせよデメリットにせよ、出しようがないのだ。

まずそもそも論として、
統計学の基本的な知識がないと、
統計から読み取れるデータを間違える。

この時点でもう詰み。
だから統計学は知ってなきゃいけない。

また、医学の知識や人体に対する深い理解、生化学などの知識がなければ、「そもそもmRNAワクチンってどんなもので、人体にどのように作用するのか?」なんてこと、分かりようがない。

そんな状態で、「ワクチンを打つべきか?」なんていう議題に対する最善解を導き出すことなど出来るわけがないのである。

ゆえに多くの人の意思決定方法は、以下のように非常に曖昧なものとなる。

◎テレビで打てと言ってたから
◎政治家の○○先生も打ってたから
◎医師免許所有者が「打つな」と言ってたから…

などだ。

もちろんそれらの意思決定方法が悪いことだと主張するつもりは毛頭ない。

悪いことだとは思わないが、
自分の人生に関わる重大な選択を他者に委ねる生き方は、後から深く後悔するだろうなと個人的に思うのだ。

もし仮に「ワクチンは打たない」という意思決定をしたとして、
それが他者に委ねた意思決定なのか、あるいは納得できるまで自分で思考した上での意思決定かどうかは非常に重要だと言うことだ。

僕だったら、他者に判断を委ねた末にワクチンを打たず、後遺症が残ってしまったら死ぬほど後悔するだろう。

自由には責任が伴うからこそ本気で学び続けようと思える

人生におけるあらゆる意思決定を自分自身によって行なうことは、実に自由な生き方だと思う。

しかし、よく言われることだが、「自由な生き方」には責任が伴う。自らが下した意思決定の結末がどのようなものであろうと全て自己責任なわけだ。

「政治家の○○さんがワクチン打つなって言ったからその通りにしたのに、後遺症が残った!ふざけるな!!」

↑意思決定を他者に委ねれば、こうやって責任逃れすることが可能だ。しかし僕は、そのような生き方は実に窮屈で、不自由だなあと感じてしまう。

だって自分の人生の命運を他者に握らせてるようなものだからね。ちょっとそれは受け入れられない。

自由であり続けるためにも、(特に重大な)意思決定は常に自分の頭で行ないたい。そしてなるべくなら、その意思決定が常に「最善」でありたい。

「最善の意思決定」を行なうためにも、あらゆる学問を学び続け、いわゆる「教養」を高めていく必要がある。

教養がないと、1つの問題を多角的に捉えることができず、”偏った意思決定”を下す恐れがあるからだ(陰謀論に取り憑かれてる人はこれが原因)。

教養の役割とは、他の見方・考え方があり得ることを示すことである。
(2020年6月30日にまたここで会おう(星海社新書)より引用)

教養力→ディベート思考→最善の意思決定→自由な人生

まとめに入るが、
「武器としての決断思考」では、
最善の意思決定を下すためのエッセンスが盛り込まれているので、ぜひ購入して読んでいただきたい。

ただし、ディベート思考を理解した”だけ”では最善の意思決定は下せないだろう。

コロナワクチンの話の復習になるが、「ワクチンを打つべきかどうか」という意思決定には、教養(少なくとも医学や生化学の知識)が必要だからである。

言い換えれば、教養をどんどん高めていくことで、最善の意思決定を下せる確率が上がってゆき、QOL(Quality Of Life:人生の質)がどんどん向上するわけだ。

・・・僕は5年前の大学生時代、「一般教養とか何の役にも立たんだろwww」と極めて愚かな考えを持っていた。

しかし、学問を包括的に学び教養を高めれば、それは自分の人生における最強の武器として大いに役立ってくれることを、この本が改めて気付かせてくれた。

できることなら5年前に出会っておきたかった、特に10代,20代にとっては素晴らしい本だと僕は思う。

武器としての決断思考

P.S

著者である瀧本哲史さんは他にも

武器としての交渉思考

という本を書いてますが、こちらもオススメです。書評は気が向いたら書きますね。

(っていうか、瀧本さんの書籍はどれを買っても絶対損しないと思います、たぶん)

ではでは。

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